スピッツ2 最新版

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スピッツのすべてを閉じ込めた永久保存版インタビュー+フォトブックの第2弾『スピッツ2』。

初の単行本『スピッツ』から25年ぶりとなる本作は、『ハヤブサ』から5月17日(水)リリースの最新アルバム『ひみつスタジオ』まで9作のオリジナルアルバムインタビューに加え、「スピッツの10曲」や「草野マサムネ 続・2万字インタビュー」など、1998年以降にROCKIN’ON JAPANやBRIDGEに掲載された記事や写真から厳選。4人の貴重な言葉がたっぷり詰め込まれている。

デビュー10周年、20周年、30周年という季節を、そして世紀の変わり目や激動する時代を、休むことなく歩き続けてきたスピッツ。4人はそれらの日々をどのような思いで過ごし、珠玉の楽曲たちをたゆまず紡ぎ続けてきたのか? 2000年代以降のスピッツをひもとく必読書であり、新たにスピッツに出会うための一冊となる。

🌸目次
  1. スピッツの10曲
  2. 「ハヤブサ」2000年
  3. 「三日月ロック」2002年
  4. 「スーベニア」2005年
  5. アルバム全12作解説インタビュー2005年
  6. 「さざなみCD」2007年
  7. 「とげまる」2010年
  8. 「小さな生き物」2013年
  9. 『醒めない」2016年
  10. 「見っけ」2019年
  11. 「ひみつスタジオ」2023年
  12. 草野マサムネ 続・2万字インタビュー2023年

 

スピッツの10曲

 「うめぼし」「ヒバリのこころ」「名前をつけてやる」「惑星のかけら」「夢じゃない」「青い車」「スパイダー」「ロビンソン」「チェリー」「スーパーノヴァ」の10曲が挙げられていた。セールス的な意味はほとんどなし。歌詞の主軸は「生と死」がふんだんに盛り込まれており、現在のライブツアーでは上記の曲目は必ずリストに入っている印象である。ここでは、「夢じゃない」のインタビュー記事にリスナーから「なんでミスチルみたいな曲歌うんですか?」と突っ込まれているのが印象的であった。この10曲が目立っていた1996年あたりまではミスチルやジュディマリ、L→R、GLAYなどビジュアルバンドなど「音楽バブル」の時期であったたのと、特にミスチルとは良くも悪くも揶揄されていたのである。

「ハヤブサ」2000年

 1999年に「リサイクル」初ベスト盤が出る。スピッツは当初から「ベスト盤出るときは解散するとき」と公言していたことから、ここではその真相が書かれている。加えて「危機感あった時期」と公言されている。マサムネさん本人は当時のことを、世間とメンバーとの温度差があったと応えている。このベスト盤をきっかけに「ロックっぽい」楽曲を作れたと話している。実際にプロデューサーが亀田さんであったことや収録はニューヨークであったことなど環境面でも大きく変化したアルバムでもある。まったりとした作風にしたいと出来上がった曲は「ホタル」と「甘い手」だったそうだ。

「三日月ロック」2002年

 前作「はやぶさ」、ベスト盤「リサイクル」でバンドとしての結束が固くなったと田村さんは話している。「じゃあ次はバンドサウンドにこだわらなくてもいいんじゃないか」と新たな試みが記されている。確かにこのアルバムはアコースティックサウンドであり、いまだにライブ選曲でも上位に上がる曲目は多い。夜を駆ける、エスカルゴ、海を見に行こう。この章はマサムネさん単独で1曲ずつ解説してくれているので必読価値あり。筆者の感想としては「夜遊びなアルバム」と勝手にみている。

「スーベニア」2005年

 このアルバムが出たばかりのころ、「どんなアルバムか?」と尋ねられたときマサムネさんは「片思い全開の曲です」と答えていた。それが今でも鮮明に覚えている。この章ではそんなこと一言も話していないが、歌詞はその通りのものだ。「ハヤブサ」以降、亀田さんサウンドに変わってからの曲は明るくポップなバンドになっていったのかなという風に捉えているが、ファンクラブ会員もどんどん増えていった印象すらある。曲目の特徴としてはのびのび制作されたことや、レゲエにも挑戦していたという新しいスピッツがみれた傑作だったようだ。沖縄音階の「ナンプラー日和」、浮いて浮いて浮きまくれの「みそか」。インタビューではマサムネさんの解放感ある歌詞をいじられていた。

アルバム全12作解説インタビュー2005年 

「スピッツ」から「スーベニア」までの全12作までの4人で語るアルバムインタビュー記事。

「さざなみCD」2007年

 ここでスピッツは20周年を迎える。「スーベニア」から2年半、4回レコーディングに分けて出来上がったアルバムだという。1曲1曲が力強く、歌詞もスピッツぽくないなあと感じていたが、今回は貯めて貯めて仕上げた曲が多く遊びの曲がないと言う。これで納得できた感じだ。歌詞についても「現実味のある歌詞」が多く「なんかあったのかな?」と読み進めると「三日月ロック」以降、あまりネガティブなこと歌えなくなってる。9.11以降のことを考えると。と記されている。「魔法の言葉」は映画ハチクロの主題歌になった曲

「とげまる」2010年

 2000年「ハヤブサ」以降、今回で「これがSPITZだ」と目が覚めたアルバムだろう。亀田さんに変わってからサウンドの変化はあったけど歌詞については「生と死」の言及する曲目も目立っていたが、理想のロックとは?というような「説教ぽい現実味ある歌詞」にも注目しつつ、サウンドは「ザ・ロック」が際立っている1枚だ。筆者はアコースティックサウンドの「また同じ花が咲いた/遠くの君に届きますように」花の写真という曲が一番好きなのだが、メンバーからもファンからも話題にならないはっしこな曲だが、歌詞がとてもいいのでおススメなのだ。

「小さな生き物」2013年

 3.11東北震災影響で、誰も触れない2人だけの国に閉じこもれなくなった。ここではマサムネさんはこう語っている。これを機にストレス障害でツアーを延期したり、三陸も実際に足を運んだり、現地で小さなライブを実施したりしていた。歌詞などは元々ネタ帳があったというものの本格的な制作活動は2012年にはいってからという発言から「土にしっかり根が張れている」という印象なアルバムである。作中の「未来コオロギ」について3.11の情景を照らした曲だとマサムネさんは話している。筆者も初めに聞いた時に「未来コオロギ」はそういう意味だろうと感じたのは記憶に新しい。

「醒めない」2016年

 3年ぶり15枚目。「自信作だ」とメンバーで話していた。マサムネは「毎回同じこと言ってるけどちゃんとしたおっさんのアルバムです」アルバム1曲目は「醒めない」これを意味するのは、夢の領域で作る音楽、醒めないとはここから。ストーリーある作品となっており、「醒めない」で宣言し、「子グマ」で自分との別れを、「SJ」で新しいもの作り出すからと、歌詞では綴っている。崎山さん「今回、40代最後のアルバムなんだよね?」とツッコミ入れておりそういう意味でも感慨深いそうだ。

「見っけ」2019年

 3年ぶり16枚目、50代初めてのアルバム!特徴には「今の俺らって感じ」前回の「醒めない」はピンクでかわいかったけど「見っけ」はチョコレートのようで濃厚だよ。ゴリゴリのロックな曲はなく「ありがとさん」は神田川のラブソングを隠すのにロックサウンドにしたり、「はぐれ狼」「まがった僕のしっぽ」「初夏の日」「やまぶき」は若気の至りで書いた楽曲だそう。この年は節目の30/50のアニバーサリーライブ、NHKドラマに「優しいあの子」、マサムネさんbeyfmラジオ「ロック大陸漫遊記」がスタートしたりと多忙極めていた。タイトル「見っけ」について「何見つけたの?」と聞かれ「愛するべきものみっけたってこと」とマサムネさん。歌詞やタイトルについてあまり名言しないマサムネさんとしては珍しく滑らかに回答されたなと。

「ひみつスタジオ」2023年

 2021年、コロナの事もあり「見っけツアー」ライブの中止、そのなか1日限定で行われたライブ。それでもレコーディングできる場所というのがあったことに感謝している。サキちゃんは「4人で音出して、リハしてて楽しい」と。今回のアルバムはいろいろな音楽活動の制限がある中で6年分くらいのアイデアが詰まってる。優しい、かわいい表現が多い。マサムネさん「かわいいもの奏でて優しい人になりたい」とコメント。「紫の夜を超えて」は3年前のものだし(※コロナをイメージした曲)音楽活動で初めてレコーディングを別々に撮るという試み。現在はジャンボリーツアー23~24「ひみつスタジオツアー」公演中である。「優しいあの子」はモデルの北海道へも旅行へ足を運んでいる傍ら「シークレットライブ」も決行「優しいスピッツ」(※全国映画館ロードショー中)

草野マサムネ 続・2万字インタビュー2023年

マサムネさんが26歳の時に生み出した「ロビンソン」から、最新版「ひみつスタジオ」までの30年を振り返る「マサムネ録」 もともとロビンソンは売るために書いた曲ではなくて、アルバム「空の飛び方」で満足されていた感覚でいたんだとか。ベストアルバム「リサイクル」出た後の30歳になるころの「焦り」や、「インディゴ地平線」「空の飛び方」「ハチミチ」の3作を振り返る内容もあり。

マサムネ回顧録としてまとめると「バンドマンとして一生やれたら幸せ。どんな曲がうかんでも、このバンドでやりたいと思う。 そういうバンドメンバーと巡り会えたのもすごくラッキーでした。」「アルバム(空の飛び方)で満足してたし、ロビンソンは売ろうと考えていなかった。デビュー当時から売れ線で活動していたわけじゃないし。そんな社会適応者でもないので、もしデビューしていなかったら仕事も辞めて、ツイッターとかで変な発言とかしてるヤバイおじさんだったかも(笑)」と締めくくられている。

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